自分でやる?専門家に依頼する?アコムの過払い金請求の流れ

自分でやる?専門家に依頼する?アコムの過払い金請求の流れ

このページでは、アコムの過払い金請求を自分でおこなう場合と、司法書士や弁護士などの専門家に依頼しておこなう場合の流れを解説しています。

また、それぞれのケースの注意点やメリットなども解説していますので、これからアコムに過払い金請求をする人は参考にしてください。

アコムの過払い金請求を自分でやる場合の流れ

1.アコムから取引履歴を取り寄せる

自分で過払い金請求を行う場合は、まず最初に過払い金の有無を確かめる必要があります。過払い金がいくらあるのか具体的な金額を知るために、アコムに取引履歴の開示要求をしましょう。

貸金業者には取引履歴の開示義務があることが最高裁で認められているので、断られる心配はありません。遠慮せずに堂々と請求しましょう。アコムから取引履歴を取り寄せる方法は、電話・郵送・店頭の主に3通りあります。

電話で取り寄せる場合は、お客様相談センターへ取引履歴の開示要求をしたい旨を伝えましょう。郵送で届けてもらう場合は、アコムの公式サイトから申請書をダウンロードすることができます。自宅近くにアコムの支店がある場合は、店頭で開示請求を行うことも可能です。

アコムの場合、取引履歴の開示には手数料や郵送代が一切かかりません。手続き自体はいたって簡単ですが、電話や郵送で取り寄せる場合は、取引履歴が手元に届くまで1~3週間ほどかかるので注意が必要です。

店頭であれば2時間程度で用意してもらえるので、急いでいる人はアコムの店頭に出向きましょう。取引履歴が受取可能な有人店舗の所在地は、アコムのホームページにて確認することができます。

ゼロ和解に注意

ゼロ和解とはその名の通り、債権者が債務者の債務をゼロにして和解する方法のことです。一見するとお得なように見えますが、債権者がゼロ和解を持ちかけてくるということは、過払い金が発生している可能性が極めて高いので安易に応じるべきではありません。

債権者にしてみれば、過払い金を返すよりも債務をゼロにしたほうが損が少ないため、ゼロ和解を持ち出してくるのです。このゼロ和解は、債務者が取引履歴の開示を求めた段階で持ち出されることが多いので注意しなければなりません。ゼロ和解に応じることはやめて、まずは取引履歴の開示を強く求めましょう。

2.過払い金の計算

取引履歴が手元に届いたら、過払い金がいくら発生しているのか引き直し計算を行いましょう。引き直し計算は代行業者に頼むこともできますが、名古屋消費者信用問題研究会が配布している無料ソフトを使えば、自分で計算をすることができます。

無料ソフトに日付と借入と返済の金額を打ち込めば、素人でも簡単に計算できるので手間がかかりません。たいていの場合、1~2時間もあれば計算は完了しますが、借入れと返済の入力を間違えないように注意しましょう。

3.アコムへ過払い金請求

過払い金がいくらあるのか確認できたら、アコムに返還請求を行うことになります。まずは過払い金返還請求書を作成し、普通の郵便ではなく、内容証明や配達記録郵便などを利用してアコムに送りましょう。

内容証明とは、手紙を出した日付と手紙の内容を証明するもので、配達証明は相手が手紙を受け取ったことと、その日時を証明するものです。

内容証明だけでも十分ですが、証拠としての効力を高めるためにも、配達証明を付けるようにしましょう。普通の郵便で送ってしまうと、後日「受け取っていない」と言われる可能性もあるので、きちんと配達記録が残る方法で送るのがベストです。

4.アコムと和解交渉

アコムが過払い金返還請求書を受け取ると、過払い金請求の担当者から手紙もしくは電話で連絡がきます。ここからいよいよ本格的な和解交渉がスタートします。

たいていの場合、アコムから和解条件が提案されるので、その内容をしっかり見極めた上で和解に応じるべきかどうか慎重に判断しましょう。和解条件に納得がいけば和解書を取り交わし、しばらくすれば過払い金が口座へと振り込まれて、過払い金請求は完了となります。

ただし、アコムが提案してくる和解条件は返還率が低い可能性が高いので、和解に応じられないケースも出てきます。その場合は、和解金額に納得できない旨を正直に伝えましょう。

和解交渉では、相手に弱気な態度を見せずに、毅然とした態度を取ることが大切です。和解交渉を続けても金額が上がらない場合には、訴訟を起こすなど別の手段を取りましょう。

アコムから提示される和解金額に注意

和解交渉の段階で、アコムが提示してくる金額は常に決まっているわけではありません。契約者本人が相手の場合は50%返還が相場となっていますが、弁護士や司法書士が相手の場合は80%返還が相場となり、交渉する相手によって和解金額が変わります。

50%返還条件の和解に応じてしまった場合、あとからそれ以上の金額を請求することができなくなってしまうので注意が必要です。和解に応じてから後悔することがないように、自分が納得できる条件で解決しましょう。

少しでも多くの過払い金を請求したいと考えているなら、アコムから提示される和解金額にすぐに納得してはいけません。

仮に専門家に過払い金請求の代理を依頼したとしても、和解交渉の段階で100%返還してもらうのは難しいので注意が必要です。どうしても全額を回収したいのであれば、裁判所へ過払い金返還請求の訴訟を起こしましょう。

5.裁判所へ過払い金返還請求訴訟提起

アコムから提示された和解金額に納得できない場合は、アコムの本社がある東京の裁判所、もしくは自分が住んでいる地域の裁判所に訴訟を起こしましょう。

請求額が140万円以下なら簡易裁判所、140万円を超える場合は地方裁判所に訴訟を起こすことになります。金額によって裁判所の種類が異なるので注意しましょう。

実際に過払い金返還請求訴訟を起こす場合は、取引履歴や引直し計算書を始め、訴状などの書類が必要になります。それに加えて、郵便費用や印紙代などの訴訟費用も発生します。

郵便費用は裁判所によって異なる上に、印紙代も過払い金の請求額によって異なってくるので、訴訟を起こす前に必ず確認しておきましょう。訴状を提出した日からおよそ1ヶ月後に最初の口頭弁論期日がやってきます。

ただ最初の口頭弁論期日でやることは、訴状内容の確認と次回の裁判の日程を決めるだけなので、2〜3分くらいですぐに終わってしまいます。

次回の口頭弁論期日は1ヶ月先に設定されるのが一般的ですが、多くの場合、2回目の口頭弁論期日までにアコムから和解の提案の電話がかかってきます。

アコムはこちらの希望通りの条件、もしくは希望に近い条件で和解しようと持ちかけてくるので、提示された和解案に問題なければ和解成立となります。

6.アコムからの返金

和解もしくは判決によって返済額が決まれば、アコムから自分の口座へ過払い金が返還されます。

どのくらいの期間で返金される?

過払い金が返還されるのは、和解もしくは判決が出てからおよそ2〜3ヶ月後になります。仮に裁判が長引いた場合は、これ以上の時間を要してしまいます。

訴訟を起こしてから実際に過払い金が振り込まれるまで早くても半年、長いと1年以上時間を要するので、肉体的にも精神的にもかなり疲労します。仕事と裁判手続きを両立するのが難しい場合は、専門家に依頼しましょう。

専門家に依頼した場合はどうなる?

すべての手続きをやってもらえる

過払い金請求は自分で行うこともできますが、すべての手続きを自分でこなす必要があるため、時間と手間がかかってしまいます。交渉や裁判の手続きも一から勉強せねばならず、予想以上に多くの手間がかかりがちです。

訴訟になれば用意する書類が多くなるため、法的な知識が乏しい素人だと、途中で挫折してしまうこともあるでしょう。その点、弁護士や司法書士などの専門家に依頼すれば、すべての手続きを代行してもらえるので手間がかかりません。

素人が自分で過払い金請求をしようとすると知識がないので損をする可能性もありますが、専門家に依頼すればそのような心配はありません。過払い金請求が得意な専門家であれば、交渉と手続きをスムーズに行なってくれるため、過払い金が返還される時期も早くなります。

自分で専門知識を取得する必要がなくなるで、過払い金請求の手続き中も通常通りの生活を送ることができます。訴訟を検討しているのであれば、早い段階で専門家に依頼しましょう。専門家に裁判の手続きを依頼すれば、本人が出席する必要はありません。

そのため、仕事にも支障が出ず、他人にバレずに裁判を進めていくことができます。自分で訴訟を起こす場合、平日に裁判所に出向く必要があるため、仕事との両立が困難になります。仕事を休みにくい立場にあるなら、専門家に依頼したほうがいいでしょう。

専門家に依頼して訴訟を起こした場合、高い確率で過払い金を全額回収することができます。過払い金だけでなく利息も回収することができるので、満足度も高くなるでしょう。

自分で手続きするよりも多くの過払い金を取り戻せる

アコムは過払い金請求に慣れているため、個人で交渉すると、不利な条件で和解に持ち込まれる可能性が高くなります。アコムと交渉する際は、法律の知識だけでなく金融の知識も必要になるため、素人が貸金業者を相手に交渉するのは大変です。

アコムも返還額を減らそうと、あの手この手で交渉をしてくるため、交渉や駆け引きに慣れていない人だと精神的に疲れてしまうでしょう。最終的にはアコムのペースで交渉が進んでしまう可能性が高いので、「自分ならできる」などという過度な自信で交渉に臨むのは避けるべきです。

少しでも多くの過払い金を取り戻したいのであれば、交渉力のある専門家に過払い金請求を依頼しましょう。過去に何度もアコムに過払い金請求をしたことがある専門家であれば、自分でするよりも多くの過払い金を取り戻せる可能性があります。

専門家に依頼する際は報酬金を支払う必要がありますが、取り戻せる過払い金の金額が多くなるのであれば、専門家に依頼したほうがお得だと言えます。

家族や会社に内緒で過払い金請求できる

アコムに借金があるのを家族や会社に知られたくないのであれば、自分で過払い金請求をするのは避けるべきです。自分で過払い金請求をすると、アコムから自宅宛に郵便物が届いたり電話連絡がくるため、家族や同居人にバレる可能性が高くなります。

過払い金請求の手続きが終わるまで、いつもヒヤヒヤしながら生活しなければならず、精神的な負担も大きくなってしまうでしょう。過払い金請求が家族にバレる主な原因は郵便物です。

アコムから取引履歴が送られてきた時点でバレてしまうケースが多いので注意しなければなりません。家族に内緒で過払い金請求をしたいのであれば、取引履歴の開示を要求する前に専門家に相談しましょう。

専門家に返還手続きを依頼すれば、アコムから直接連絡がくることがなくなるため、家族や会社にバレてしまう心配はありません。アコムとのやり取りはすべて専門家を通して行われるため、家族や会社に内緒で過払い金請求をすることができます。

ただし、司法書士や弁護士とのやり取りが家族にバレる可能性があるので注意が必要です。専門家と連絡を取り合う時はすべて携帯電話にして、自宅には電話をかけないように伝えておきましょう。

専門家からの書類も郵送で受け取るのではなく、直接事務所で受け取るようにすれば、誰にもバレる心配がありません。

返済中の場合は督促や返済がストップする

借金の返済中でも過払い金請求をすることは可能です。返済中に専門家に依頼して過払い金請求をすれば、貸金業者に向けて受任通知が送られ、借金の督促と請求がストップします。

受任通知とは、司法書士や弁護士が債務者の代わりに手続きを行うことを記載した通知書です。この受任通知には債権者の督促をストップさせる効力があるため、アコムは債務者に対して直接に請求を行うことができなくなります。

これまで督促の電話に悩んでいた人も、アコムが受任通知を受け取った後は督促の電話が一切かかってこなくなるので、精神的にかなり楽になるでしょう。返済がストップすれば、生計を立て直して再出発することができます。

借金を返すためにさらに借金をするといった自転車操業に陥る可能性もなくなるため、一旦生活を落ち着かせて、貯金をすることも可能です。

ただし、督促や返済がストップするのは司法書士や弁護士に依頼した場合のみなので、自分で過払い金請求をした時はストップさせることができません。借金の返済負担を少しでも軽くしたいのであれば、早めに専門家に相談して過払い金請求をしましょう。

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過払い金に影響がある?アコムの経営状況と会社概要

アコムは2006年の6月18日以降のグレーゾーン金利の廃止と、借金を完済した方の遡っての過払い金請求の影響によって、2007年には約4400億円の赤字を出しました。それ以後コンプライアンスの遵守を徹底したり、大規模なリストラなどを行うことで徐々に業績を回復させていきました。

それでも2010年の改正貸金業法が施行された次の年の2011年3月の決算では、再び約2026億円という大きな赤字を出して、倒産まで危ぶまれたこともあります。しかしながら三菱UFJファイナンシャル・グループとの資本提携などを筆頭に、相互に利益の出る企業との繋がりを深くする戦略をとって生き残ります。

そして2012年の決算以降は一定の利益が出るまでには持ち直しているようです。したがって直近においてのアコムは、業績悪化による過払い金請求額に対しての影響は、他の金融会社よりは少ないといえるでしょう。

商号 アコム株式会社
取引履歴の取得先 0120-07-1000
請求書の送付先 電話番号:03-3222-2666
住所:東京都千代田区富士見2-15-11 東京公的応対センター(審査第二部)
公式ページ https://www.acom.co.jp/corp/
所在地 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル
貸金業者登録番号 関東財務局長(12)第00022号
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