アコムの過払い金請求を自分でやる方法と3つのデメリット

アコムの過払い金請求を自分でやる方法と3つのデメリット

せっかくアコムに過払い金を請求するのならば、なるべく多く取り戻したいもの。そこでネックになるのが弁護士などの専門家へ支払う手数料です。

しかし、専門家を頼らずに自分で過払い金請求をすれば、手数料を支払う必要がなくなります。自分でアコムに過払い金請求するための手順を見ていきましょう。

自分でアコムに過払い金請求する方法

1.アコムに取引履歴の請求をする

自分で過払い金請求をしようと決めたのなら、まずはアコムに取引履歴を請求しなければなりません。取引履歴とは、契約内容や貸付・返済の金額などが日付とともに記録されたものです。

この取引履歴をもとにいくらの過払い金があるかを計算することになるので、過払い金請求を行う上で必要不可欠な書類となります。アコムのような貸金業者は取引履歴を保存・開示する義務があるので、借主が取引履歴を請求したら対応しなければなりません。

アコムでは、開示請求書を提出することで取引履歴を請求することができます。この開示請求書を手に入れる方法としては、公式サイトからダウンロード、最寄りの支店で受け取り、電話で請求の3つの方法があるので、自分に都合のよい方法を選びましょう。

開示請求書を手に入れたら、必要事項を記入し免許証などの本人確認書類のコピーと一緒にアコムへ郵送します。基本的には1か月以内に取引履歴が郵送されてきますが、1か月経っても送られてこない場合はアコムに問い合わせましょう。

特に完済から10年近く経っている場合は過払い金請求の時効が迫っているので、取引履歴を待っている間に時効が過ぎないよう注意が必要です。

2.過払い金の金額を調べる(引き直し計算)

取引履歴が届いたら、過払い金がいくらになるかを計算していきましょう。過払い金とは利息制限法の上限を超えた金利で返済を行ったことによって発生します。

そのため、法律にのっとった金利で利息を計算し直すことで、過払い金がいくらかを知ることが可能です。この適正な金利での再計算を引き直し計算と言います。

引き直し計算は計算する量が多く間違えやすいので、電卓をたたいて自分で計算するのは避けた方がベターです。無料で利用できる引き直し計算用ソフトとExcelを使うようにしましょう。

計算用ソフトによって使い方は異なりますが、基本的には取引履歴に記載されている内容を入力することで過払い金が計算されます。

返済の途中で借入れを追加したり、完済と借入れを短い期間で繰り返したりしていると、計算が複雑になるので間違わないように気をつけましょう。

3.アコムへ過払い金請求

アコムへ過払い金請求書という書類を送り返還請求を行います。過払い金請求書には、請求書作成日時、アコムの住所と宛先、自分の住所氏名、過払い金が発生している旨、過払い金の金額、支払い期限と支払先の口座番号などを記載します。

この他にも、過払い金を返還してもらえなかった場合は訴訟を起こす旨も記入しておく必要があるでしょう。過払い金請求書自体には決まった書き方があるわけではないので、上記の必要項目がしっかりと記載されていれば問題ありません。

ただし、内容証明郵便で送る場合には郵便局で決められたルールに沿って書く必要があります。 また、用紙などについても特に決まりはありません。パソコンで作成しても良いですし、手書きでも問題ありません。ただし、手書きの場合は黒のボールペンで書きましょう。

過払い金請求書をアコムに送る際は、内容証明郵便で送るのが望ましいです。普通郵便で送ってしまうと、無事にアコムへ届いたかどうか確認することができず、受け取っていないと主張されて請求を無効にされても反論することができません。

その点内容証明郵便ならば、過払い金請求書をいつアコム宛に送ったか証明することができるので、このようなトラブルを防ぐことに繋がります。

内容証明郵便で送る場合、送る請求書のコピーを2部用意しておかなければなりません。これは送り主である自分と郵便局用の控えです。控えはコピーでなくても問題ありませんが、その場合は原本と一字一句違わないように書き写さなければならないので気をつけましょう。

4.アコムと和解交渉・裁判

アコムに過払い金請求書が届くと、アコムの方から電話がかかってきて和解金交渉が持ち掛けられます。和解金として提示される金額は請求した金額よりも少ないことがほとんどです。

ここで、その金額での和解に応じるかどうかを決めなければなりません。和解に応じる場合はそのまま返金へのステップへと移りますが、和解しないのであれば裁判で争うことになります。

訴訟を起こすためには、訴状、証拠説明書、取引履歴、引き直し計算書、アコムの登記謄本を用意し、管轄の裁判所へこれらの書類を提出します。どこの裁判所が管轄なのかは、アコムとの契約書に書かれているはずなので確認してみましょう。

訴訟を起こした時点で、アコムから訴訟前よりも良い条件で和解を提案してくることがあります。その和解内容で満足できるのならば、判決まで行かずに和解してしまうことも可能です。もちろん判決が出るまで裁判で争う方法もあります。裁判にかかる労力や費用と和解内容を比べて、どちらを選べば良いか決めましょう。

5.アコムからの返金

和解成立および勝訴判決が出たら、アコムから過払い金が返金されます。返金方法は過払い金請求書で記載した口座に振り込まれるので、過不足なく入金されているか確認出来たら過払い金返還は完了です。

自分でアコムに過払い金請求をする場合の3つのデメリット

確かに過払い金請求を自分で行うことは可能です。しかし、そこにはいくつかのデメリットがあり、そのデメリットを知らずに自分でやろうとすると、失敗してしまう恐れがあります。過払い金請求で失敗しないために、どのようなデメリットがあるかを把握しておきましょう。

1.時間・手間がかかる

過払い金請求を自分で行おうとすると、取引履歴の請求、引き直し計算、過払い金請求書の作成、和解交渉および裁判を全て自分一人で担うことになります。

普段からこのような作業に慣れていない人からすると、これらの作業はとても面倒で手間がかかるものです。特に時効まで猶予がないときに一々手間取っていては、時間切れで請求できなくなる恐れもあります。

また、自分で取引履歴の請求を行った場合、弁護士などの専門家に頼むよりも時間がかかることがあります。専門家からの請求は優先される傾向にあるため、どうしても個人で請求した場合は後回しにされがちです。自分で過払い金請求をする場合は、これらのことを踏まえた上で時間的に余裕を持って行動する必要があります。

2.家族や会社にアコムの借金がばれる可能性がある

自分で請求を行うということは、当然窓口は自分自身になります。一人暮らしの場合は問題ありませんが、家族と同居している場合は注意が必要です。

アコムからの電話を家族が受けたり、取引履歴などの郵便物を家族が見てしまったりして、借金をしていたことがばれてしまう恐れがあります。

その点専門家に依頼すればそこが窓口となってくれるので、うっかり家族に借金が知られるリスクが少なくなります。専門家からの連絡は自分の携帯のみに指定しておけば、過払い金請求を依頼していることも知られずに済むでしょう。

3.過払い金が少なくなる

一般の人は和解交渉などに不慣れです。そのため、アコムなどの貸金業者は一般の人相手だと強気に和解交渉に臨む傾向があります。

不当に低い金額の和解金を提示されたにもかかわらず、その金額が妥当かどうかわからないで和解に応じてしまうことも珍しくありません。自分で過払い金請求を行う場合には、和解交渉への準備を怠らずに毅然とした態度で臨む必要があります。

自分でやる場合はブラックリストに注意

「アコムに過払い金請求をしたらブラックリストにのる?」の記事でも解説していますが、自分で過払い金請求を行う場合、気をつけて行わないとブラックリスト入りになってしまう可能性があります。

ブラックリストに入ってしまうと、ローンを組んだりクレジットカードに申し込んだりすることができなくなってしまいます。どのような場合にブラックリスト入りしてしまうのか確認しておきましょう。

アコムに返済中の場合

まだアコムへの完済ができておらず、返済を続けている途中で過払い金請求を行うとブラックリストに載ってしまう可能性が高いです。返済途中で過払い金を請求し、金利が見直されたことにより残りの返済額は減ったものの債務はまだ残っている場合、債務整理とみなされて5年間ブラックリストに名前が載り続けることになります。

同様のパターンでも、適正な金利ではすでに完済しており、過払い金が発生していることもあるでしょう。残念ながらこの場合も債務整理としてブラックリストに載る可能性があります。

しかし、これは一時的なもので、過払い金が認められれば債務整理は間違いだったとしてブラックリストから消してもらえるのです。

ただし、過払い金を請求してから認められるまでの間はブラックリストに載っている状態なので、ローンやクレジットカードの申し込み・更新ができない可能性があります。

ACマスターカードのショッピングの利用がある場合

ACマスターカードとはアコムが発行しているクレジットカードです。このカードのショッピングを利用している場合でも、過払い金請求によってブラックリスト入りする恐れがあります。

カードローンを使用していれば債務が残っていると考えやすいですが、実はショッピングであっても支払いが済んでいない分は債務としてみなされます。

すなわち、アコムに対して債務が残った状態で過払い金請求をすることになるので、上記と同様に債務整理と見なされてブラックリストに載ってしまうのです。過払い金請求は、ACマスターカードのショッピングで支払いが残っていないか確認した上で行いましょう。

DCキャッシュワンから借入れがある場合

DCキャッシュワンは2009年まで存在していた消費者金融会社です。一見アコムの過払い金請求とは関係なさそうに見えますが、実はDCキャッシュワンは現在アコムに吸収合併されています。

そのため、DCキャッシュワンからの借入れがまだある場合、アコムに対しての債務が残っているのと同じ意味になるのです。この状態でアコムに過払い金請求をすると、債務整理を行ったとしてブラックリストに名前が載ることになります。

過払い金が0になってしまうリスク「ゼロ和解」に注意

まだアコムに対して返済を行っている途中で過払い金請求をしようと取引履歴を請求すると、「残債務を0円にするので和解してくれないか」と提案されることがあります。これをゼロ和解と言います。

実はアコムは取引履歴を請求された段階で、請求者に過払い金が発生していないかを確認しているのです。ここで過払い金が発生していることが判明し、そのまま取引履歴を開示してしまうと、過払い金請求されてしまいます。それを避けるためにゼロ和解を持ちかけてくるのです。

返済がなくなるので得をしたように感じますが、この提案に乗ってしまうと本来もらえるはずの過払い金が受け取れなくなり損をします。ゼロ和解を持ちかけられたら過払い金がある証拠だと思って、和解には応じないようにしましょう。

アコムの過払い金請求は専門家に依頼しよう

自分でアコムに過払い金請求をすると、過払い金が少なくなるなどのデメリットだけではなく、ブラックリスト入りの危険性もあります。そのため、手数料は多少かかったとしても、専門家に依頼した方がベターです。

ただし、専門家の中には相談者を騙す悪徳な事務所もあるのでご注意ください。そのような悪徳事務所の特徴や手口は「アコムの過払い金請求の詐欺・トラブルに注意!悪徳司法書士・弁護士の特徴と手口」の記事でも解説していますので参考にしてください。

専門家に依頼するメリット

専門家に依頼することで得られるメリットとしてまず挙げられるのは、面倒で難しい計算や手続きを全て任せることができるという点です。

これにより手間を減らすことができるだけでなく、引き直し計算のミスや書類の不備で請求を無効にされるリスクもなくなります。

また、専門家は貸金業者との交渉にも慣れているので、不当な金額で和解をしてしまう可能性が低くなります。さらに和解が決裂して裁判へと進んでも、法的知識の必要な裁判の準備を任せることが可能です。

おすすめ司法書士・弁護士事務所

過払い金請求を依頼する上で最適な事務所が司法書士法人杉山事務所です。1か月の間で過払い金返還5億円の実績があります。

全国8か所に事務所があり、過払い金請求の場合は相談料・着手金が無料なので、相談しやすいのが特徴です。依頼すると担当の司法書士がつき、途中で変わることなく最後までその司法書士が対応してくれるので、安心して任せることができます。

次に過払い金請求の依頼をするのに向いている事務所が司法書士法人みどり法務事務所です。全国に7か所の事務所があり、さらに出張相談会も定期的に行っているので、地方在住でも相談しやすくなっています。

また、事務所の人に会わなければいけないのが原則1回だけなので、仕事などでなかなか打ち合わせの時間が取れない人には打ってつけの事務所と言えるでしょう。こちらの事務所も必要なのは成功報酬のみなので、相談だけであれば何度でも無料で受けることができます。

そして最後に打ってつけな事務所が、司法書士法人みつ葉グループです。この事務所は東京に1か所しかありませんが、電話やメールで受付しているため、全国どこからでも相談することができるのが特徴です。

さらに相談は24時間365日受け付けているので、昼間に時間を作るのが難しい人でも相談しやすくなっています。こちらも相談のみならば無料で受けることができ、着手金もないので手持ちの費用がなくても依頼することができます。

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過払い金に影響がある?アコムの経営状況と会社概要

アコムは2006年の6月18日以降のグレーゾーン金利の廃止と、借金を完済した方の遡っての過払い金請求の影響によって、2007年には約4400億円の赤字を出しました。それ以後コンプライアンスの遵守を徹底したり、大規模なリストラなどを行うことで徐々に業績を回復させていきました。

それでも2010年の改正貸金業法が施行された次の年の2011年3月の決算では、再び約2026億円という大きな赤字を出して、倒産まで危ぶまれたこともあります。しかしながら三菱UFJファイナンシャル・グループとの資本提携などを筆頭に、相互に利益の出る企業との繋がりを深くする戦略をとって生き残ります。

そして2012年の決算以降は一定の利益が出るまでには持ち直しているようです。したがって直近においてのアコムは、業績悪化による過払い金請求額に対しての影響は、他の金融会社よりは少ないといえるでしょう。

商号 アコム株式会社
取引履歴の取得先 0120-07-1000
請求書の送付先 電話番号:03-3222-2666
住所:東京都千代田区富士見2-15-11 東京公的応対センター(審査第二部)
公式ページ https://www.acom.co.jp/corp/
所在地 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル
貸金業者登録番号 関東財務局長(12)第00022号
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