亡くなった家族の代わりにアコムの過払い金請求をする方法

亡くなった家族の代わりにアコムの過払い金請求をする方法

亡くなった家族のアコムの借金を過払い金請求できるケース

アコムに返済中の場合

家族がアコムに返済している途中で亡くなった場合、一般的には相続人である家族が債務を引き継ぎます。相続人は、被相続人の預貯金や不動産といった財産を相続しますが、このときには借金などの債務も引き受ける必要があります。

したがって、被相続人がアコムに返済中だったときには、相続人がしかるべき手続きをして債務を引き継がなければなりません。かなり以前に契約した債務の場合、書類などを取り寄せて内容をチェックしてみると、過払い金が生じていることが判明するケースあります。

実のところ、グレーゾーン金利が廃止される前の2010年以前に、被相続人がアコムと契約をしていたときには、過払い金が生じている可能性が高くなります。

過払い金がある場合、債務者は払いすぎたお金を返してもらえるよう、債権者に請求する権利があります。これが、いわゆる過払い金返還請求権です。

本人が過払い金があることに気付かず、いまだこの権利を行使していない場合は、相続人が過払い金返還請求権を引き継いで債務者にお金を請求できます。

アコムとの取引履歴をチェックした結果、「利息制限法で定められている利息よりも多く支払っていた」、「引き続き返済中である」といった条件がそろえば、過払い金請求をしてお金を返してもらえる確率は高くなるでしょう。

過払い金の返還請求権には時効がありますが、時効は最後に取引をした日を起算日として計算されますので、引き続き返済を続けている状況であれば時効によって権利が消滅する心配は少なくなります。

アコムに完済後10年以内

過払い金の返還請求の時効が成立するのは、最後の取引から10年経過したときです。過去にアコムのローンを利用していた人の場合、完済後10年以内であれば、まだ時効の時期を迎えていませんので過払い金返還請求権を行使することは十分可能です。

万が一、本人が債務を完済してから10年経過する前に亡くなってしまった場合は、相続人が過払い金返還請求権を相続します。例えば、完済してから数年後にお金を借りた本人が死亡してしまった場合を考えてみましょう。

このような場合は、時効が成立するまでまだ時間があります。権利を引き継いだ相続人は、引き続き時効を迎えるまでの間は過払い金返還請求権を行使できるわけです。

故人がアコムの債務を完済してから余り年数が経過していない場合は、権利を引き継いだ家族が過払い金を請求できます。相続手続きなどに手間取らなければ、時効が成立する前にしかるべき手続きをして、払いすぎたお金を返してもらえる見込みがあります。

相続人が複数いる場合は、基本的に相続人の間で話し合って手続きを進めることになるでしょう。病気で意思表示ができない、といった相続人がいる場合は、手続きにも少し時間がかかることが考えられるため、早めに準備を始める必要があります。

亡くなった家族のアコムの借金を過払い金請求できないケース

完済から10年経ち時効を迎えている場合

法定利息の上限を超えた利息を払っていたときでも、10年という時効を迎えてしまうと過払い金返還請求権は消滅してしまいます。このような場合は、本人はもちろんですが相続人でもアコムに過払い金の請求はできません。

ちなみに、過払い金の有無や時効が成立しているかどうかがわからない場合は、司法書士法人杉山事務所などの専門機関に相談することも可能です。

アコムなどの消費者金融の過払い金をチェックするときには、複数の借り入れがそれぞれ別な契約で行われた取引なのか、それとも同じ契約のなかで行われていた取引なのかを確認するのが1つのポイントになってきます。

例えば、複数の借入を別々の契約として扱う場合は、それぞれの借入金を完済した時期によっていつ時効が成立するかが異なるわけです。故人がかなり以前にアコムからお金を借りた履歴があり、すでに完済済みであるときは、過払い金返還請求権の時効をすでに迎えている可能性がありますので注意が必要です。

司法書士法人杉山事務所などの専門機関は、このような契約の確認やアコムとの交渉も代行してくれます。遺族から過払い金の請求があると、消費者金融側でも情報の開示などに慎重になるケースがあります。法律の専門家が間に入れば、必要な情報を入手して正しい方法で対応していくことができるでしょう。

利息制限法の上限金利内での取引

過払い金は、利息制限法で定められた利率を超えた利息が発生したときに生じてきます。したがって、最初から法律の上限金利内の利息でお金を借りているときには、過払い金の請求は不可能です。

この場合は、請求の対象になる過払い金が発生していないため、返済中、完済済みにかかわらず、すでに支払ったお金を返してもらうことはできないわけです。

アコムなどの消費者金融の債務を相続したときには、どのような場合に過払い金が発生するかをしっかりとチェックしておくことが大切です。

相続放棄をした場合

過払い金が生じていても、相続放棄をしたときには返還請求権を行使することはできません。相続放棄をすると、被相続人の財産や権利をすべて放棄することになります。

実のところ、亡くなった故人の債務が多い場合などは、家族が相続放棄をするケースも少なくありません。相続を放棄した場合、住宅や預貯金などの財産をもらうことはできなくなりますが、債務を引き継ぐ必要もなくなります。

したがって、アコムに故人の債務が残っていたとしても、家族は支払いを放棄できるわけです。ただ、このような場合は、すでに払い込んでしまった過払い金を返してもらうことはできません。

亡くなった方の借金の過払い金請求の手順

1.亡くなった方がアコムに借金をしていたか調べる

故人の過払い金を請求する場合、アコムにどのくらいの借金があったかを調べる必要があります。情報収集は手続きをするうえでの最初のステップですので、要領を押さえて1つ1つこなしていきましょう。実のところ、手続きを始める前にはしっかりと情報を集めておくことが肝心です。

借金の状況を調べる方法

故人の借金の状況は、司法書士法人杉山事務所や司法書士法人みどり法務事務所などに相談をすると、スムーズにわかることが多いです。

このような事務所で業務に対応する司法書士は、アコムなどの消費者金融に過払い金の返還請求を行った実績があります。業者との交渉の仕方も心得ているため、効率良く必要な情報を得られる可能性があります。

契約書、利用明細書、カードなどの確認をする

自分で故人の借金の状況を調べる場合は、アコムとの契約書や借入、返済をしたときの利用明細書などをまずそろえておきたいところ。

このような書類は、最初にアコムと契約をした日付や債務の金額、その後の取引状況などを確認するときに必要です。故人の取引履歴にアクセスをするときには、契約書や利用明細書がそろっていたほうが作業がしやすくなります。

アコムに問い合わせをする前の時点で書類を一式準備しておけば、開示された内容と照らし合わせることもできます。

信用情報機関に確認する

返済の途中で入金が遅れると、信用情報機関のデータなどにも登録されることがあります。信用情報機関が保持している情報は、一般的に法定相続人でも開示を請求することが可能です。

過払い金請求の手続きに着手する前には、このような信用情報機関のデータをチェックして過去の返済状況を確認しておくことも大切です。返済状況によっては、知らないうちに信用情報に傷がついていた、といったこともあり得ます。

信用情報機関のデータからは、ほかのサービスからの借入状況もわかることが多いので、できれば相続の前に確認しておいたほうがよいでしょう。

預金通帳を確認する

故人の預金通帳も、情報を知る1つの手がかりになってくれます。口座からの自動引き落としにしていない場合、その都度自分の預金口座からお金をおろして、返済をしている人が多いです。

毎月同じ時期に現金を引き出している履歴がある場合は、返済にお金を充てていた可能性が大きいです。預金通帳を見れば、預金残高やほかの引き落とし状況もチェックできますので、過払い金請求の際に役立つことがあるでしょう。

2.アコムから取引履歴を取り寄せる

過払い金を請求する際に行っておきたいのが、アコムから取引履歴を取り寄せることです。アコムなどの消費者金融は、本人や相続人から依頼があった場合に利用者の取引履歴を開示する義務があります。

したがって、確認をしたいときには堂々と請求をしてよいわけです。ただ、業者によっては、このような開示請求になかなか応じないこともあるので要注意。

さまざまな理由をつけて開示を遅らせているような気配が感じられたら、司法書士などの専門家に相談する必要があるかもしれません。

3.過払い金が発生しているか計算する

過払い金を請求する前には、本当に過払い金が生じているか、また払いすぎたお金の金額などを計算しておく必要があります。このような情報を自分サイドで押さえておけば、自信をもって手続きを進められます。

過払い金の有無を調べる際には、利息制限法で定められてる上限金利をまずはチェックしましょう。消費者金融などが融資をする場合の上限金利は20パーセントですが、借入をした金額によって段階的に変わる仕組みになっていますので、借入金の額によってはより低い金利でも違法になる可能性がでてきます。

例えば、借入元金が10万円未満の場合は、20パーセントが上限金利です。一方、借入元金が10万円以上100万円未満のときは、上限金利は18パーセントに下がります。

また、100万円以上の借入の場合は、上限金利は15パーセントです。過払い金の金額がわからないときは、専門機関のサイトなどに設けられている過払い金の計算システムを利用するのも1つの方法です。

4.遺産分割協議で借金の相続人を決める

実際に手続きを始める前には、遺産分割協議も済ませておきたい準備です。無事に過払い金が返ってきた場合、相続人の間でお金をわける必要があります。

遺産分割協議をしていれば、このようなプロセスでもめることも少なくなるでしょう。ちなみに、話し合いの際に作成した遺産分割協議書は過払い金を請求する手続きでも必要な書類です。

このような書類がそろっていないと、スムーズに手続きを進められないことがあるので、怠りなく準備をしておきたいところです。

5.コムに過払い金請求をする

準備がひととおり終わったら、いよいよアコムへの過払い金請求をスタートします。請求の際には、後に状況を確認できるような方法を取るのがベスト。

電話だけでやり取りをしていると、聞き逃しや誤解が生じるリスクがでてくるため、できれば文書で交渉を進めましょう。

内容証明郵便などは、このような過払い金請求の際によく用いられています。話し合いがこじれたときのことを考えて、証拠を残せるようなやり取りをしていくことがポイントです。

亡くなった方の借金の過払い金請求に必要な書類

どのようなやり方で過払い金請求を進めるにしろ、手続きをするときにはいくつかの書類を準備しておくことが必要です。例えば、亡くなった人の戸籍謄本や相続人全員の戸籍謄本などは、できるだけ早く準備をしておきたい書類です。

この手の書類は、自治体の窓口に行けばすぐに発行してもらえますので、比較的簡単に取得できます。ただ、このような文書は新しい日付のものを発行してもらったほうがよいため、取得をするときにはタイミングを見計らって役所に出向くのがよい方法です。

相続人が何人もいる場合は、遺産分割協議書も用意しておく必要があるでしょう。ちなみに、相続人が1人しかいないときにはこの手の書類は必要ありません。

故人の債務が多く、やむを得ず相続放棄をする場合は、相続放棄申述受理証明書も必要です。相続放棄をしたいときには、管轄の家庭裁判所に相続放棄をする旨を申述します。

申述が受理されれば、相続放棄申述受理証明書が発行されます。相続放棄の申述は、被相続人が亡くなった事実を知ってから3カ月以内に行う必要がありますので、少し注意をしたほうがよいでしょう。

また、故人の遺言書があるケースでは、過払い金請求の際に遺言書を準備しておく必要がでてきます。遺言書によって法定相続人以外の人が相続人に指定されているときは、財産や権利の分け方が一般的なやり方と変わってきます。

実のところ、遺言書が見つかったような場合は、司法書士などの専門家に相談したほうが、早く話がまとまる可能性があるでしょう。

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